腰痛はなぜ起こるのか?

筋肉・関節・神経・生活習慣から分かりやすく解説
腰痛でお悩みの方から、よくこのような質問をいただきます。
「腰痛の原因は骨盤の歪みですか?」
「筋肉が硬いから痛いのでしょうか?」
「ヘルニアが原因ですか?」
「年齢のせいだから仕方ありませんか?」
腰痛が続くと、原因を一つに絞って安心したくなるものです。
しかし、腰痛は一つの原因だけで起こるとは限りません。
腰まわりの筋肉や関節だけでなく、椎間板や神経、股関節の動き、日常生活での姿勢、仕事や育児による負担、睡眠、ストレスなど、複数の要因が重なっていることがあります。
日本の腰痛診療ガイドラインでも、腰痛には脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、心理社会的要因など、さまざまな病態が関係すると整理されています。大切なのは、最初から原因を一つに決めつけず、症状の経過や身体の状態を丁寧に確認することです。
相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、
「腰が痛いから、腰だけが悪い」
とは考えません。
なぜ腰へ負担が集まっているのかを、身体全体と日常生活の両面から確認します。
腰痛とはどのような症状なのか
「腰痛」は、特定の病名ではありません。
腰やその周辺に痛み、張り、重だるさなどを感じる状態をまとめた呼び方です。
痛む場所も人によって異なります。
腰の中央が痛い方。
片側だけが痛い方。
腰からお尻にかけて痛む方。
脚の痛みやしびれを伴う方。
また、症状の出方にも違いがあります。
朝の起き上がりがつらい。
長時間座ると痛い。
立っていると重くなる。
前かがみで痛む。
身体を反らすと痛む。
歩くと脚までしびれる。
この違いを確認することが、腰痛の原因を考える第一歩になります。
腰痛の原因は大きく分けて考える必要があります
腰痛を分かりやすく考えるためには、次のような視点があります。
1.筋肉や筋膜の負担
腰痛で多くみられるのが、腰やお尻、背中などの筋肉へ負担が蓄積している状態です。
筋肉は、姿勢を保ち、身体を動かすために働いています。
長時間座り続ける。
中腰で作業する。
重い荷物を何度も持つ。
同じ側で子どもを抱く。
急にスポーツをする。
このような負担が続くと、筋肉が緊張し、腰に痛みや重だるさを感じることがあります。
ただし、筋肉が硬いからといって、単純に強く揉めばよいわけではありません。
なぜ筋肉が緊張しているのかまで確認する必要があります。
たとえば、股関節が動きにくいために腰の筋肉が頑張っている場合、腰だけをほぐしても、同じ負担が繰り返される可能性があります。
2.腰の関節や椎間板への負担
腰の骨は、積み木のように重なっており、その間には椎間板があります。
また、背骨の後方には椎間関節という小さな関節があります。
椎間板は衝撃を吸収し、椎間関節は身体を反らす、ひねるといった動きを支えています。
長時間の前かがみや、繰り返し身体を反らす動作などにより、椎間板や関節へ負担がかかる場合があります。
前にかがむと痛い方と、後ろに反ると痛い方では、負担がかかっている可能性のある部位や身体の使い方が異なります。
そのため、腰痛を一括りにして同じストレッチや施術を行うのではなく、どの動作で痛みが出るかを確認することが重要です。
3.神経への負担
腰痛に加えて、
・お尻から脚にかけて痛む
・脚や足先がしびれる
・歩くと脚がつらくなる
・脚に力が入りにくい
といった症状がある場合は、神経への負担が関係している可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが代表的ですが、症状だけで病名を決めることはできません。
神経症状が強い場合は、整形外科での診察や画像検査が必要になることがあります。
特に、急に脚へ力が入らなくなった、しびれが急速に広がった、排尿や排便に異常がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
4.骨盤や股関節の動き
「腰痛は骨盤の歪みが原因ですか?」
これは非常に多い質問です。
骨盤周囲や股関節の動きが悪くなり、腰へ負担がかかっている方はいます。
たとえば股関節が十分に曲がらない場合、しゃがむ、かがむといった動作を腰で補うことがあります。
左右の股関節の動きに差があると、立ち上がりや歩行時に身体を片側へ傾けることもあります。
ただし、骨盤の歪みだけですべての腰痛を説明することはできません。
当院では骨盤だけを原因と決めつけず、
・股関節がどの程度動くか
・身体を前後左右へ動かしたときの変化
・片脚で立ったときの安定性
・腰やお尻の筋肉の状態
などを総合的に確認します。
5.姿勢と同じ姿勢を続ける時間
「姿勢が悪いから腰痛になる」と言われた経験がある方も多いと思います。
姿勢は腰への負担に関係する要素の一つです。
しかし、見た目の姿勢だけを見て、腰痛の原因と断定することはできません。
背筋を伸ばした姿勢でも、長時間動かなければ腰がつらくなることがあります。
反対に、少し姿勢が崩れていても、こまめに身体を動かしている方は症状が出にくい場合があります。
大切なのは、完璧な姿勢を保つことよりも、
同じ姿勢を長時間続けないこと
です。
30分から1時間に一度、立つ、歩く、伸びをするなど、小さく姿勢を変えるだけでも負担の分散につながります。
6.運動不足と急な運動
身体を動かす機会が減ると、体力や筋力が低下し、日常動作でも疲れやすくなることがあります。
一方で、普段ほとんど運動していない方が、急に激しい運動や重い作業をすると、腰へ大きな負担がかかることもあります。
つまり、
「運動しないこと」
「急に頑張りすぎること」
の両方が腰痛に関係する可能性があります。
大切なのは、現在の体力に合わせて、無理なく活動量を増やすことです。
WHOの慢性腰痛ガイドラインでは、慢性腰痛に対して、教育、運動、心理的支援などを組み合わせた包括的な対応が重視されています。何か一つの施術だけに頼るのではなく、生活全体を含めて考えることが重要です。
7.仕事・家事・育児による負担
腰痛の背景には、生活の中で繰り返している動作があります。
デスクワーク。
立ち仕事。
長時間の運転。
介護。
掃除。
草取り。
子どもの抱っこ。
重い荷物の運搬。
一度の動作だけで腰痛になるとは限りません。
毎日少しずつ同じ負担が積み重なり、ある日、立ち上がった瞬間や物を持った瞬間に痛みが出ることがあります。
そのため問診では、痛みの場所だけでなく、仕事や家庭でどのような動きをしているのかを確認する必要があります。
8.睡眠や疲労
睡眠が不足すると、身体の回復が追いつきにくくなります。
寝具だけが腰痛の原因とは限りませんが、
・睡眠時間が短い
・夜中に何度も目が覚める
・寝ても疲れが取れない
・痛みが気になって眠れない
といった状態が続くと、痛みに敏感になったり、筋肉の緊張が抜けにくくなったりする場合があります。
「朝に腰が痛いから、マットレスだけが悪い」と決めつけず、日中の負担や睡眠の質も合わせて考えることが大切です。
9.ストレスや痛みに対する不安
腰痛は、心の問題だけで起こるという意味ではありません。
しかし、強いストレスや不安、睡眠不足が続くと、身体が緊張しやすくなり、痛みを強く感じることがあります。
また、
「腰を動かすと壊れてしまうのではないか」
「もう元の生活には戻れないのではないか」
という不安が強くなると、必要以上に身体を動かさなくなり、筋力や体力が落ちることもあります。
慢性腰痛では、身体だけでなく、生活、睡眠、ストレス、痛みへの不安などを含めた多面的な対応が重要とされています。
「腰痛の原因は85パーセント不明」は現在も正しいのか
以前は、
「腰痛の85パーセントは原因不明」
という説明が広く使われていました。
しかし、この数字は単純に受け取るべきではありません。
腰痛診療ガイドライン2019では、腰痛には椎間関節、筋・筋膜、椎間板、神経、仙腸関節など、さまざまな病態が考えられることが示されています。一方、実際の診療では痛みの原因となっている組織を一つだけに特定することが難しいケースもあります。
したがって、
「原因不明だから何もできない」
という意味ではありません。
病名や痛みの組織を一つに断定できなくても、
・どの動作で痛むか
・何をすると楽になるか
・どこが動きにくいか
・日常のどの動作で負担がかかるか
を確認することで、改善に向けた方法を考えることはできます。
内臓や血管の病気による腰痛もあります
腰痛の中には、筋肉や関節以外の病気が原因となっているものがあります。
腎臓や尿路の病気。
婦人科系の病気。
消化器系の病気。
血管の病気。
感染症。
腫瘍。
骨折。
これらは頻度としては多くありませんが、見逃してはいけません。
次のような場合は、整骨院で施術を受ける前に医療機関へ相談してください。
・安静にしていても強く痛む
・夜中も痛みが変わらない
・発熱や寒気がある
・原因不明の体重減少がある
・血尿や排尿時の痛みがある
・腹痛や胸痛を伴う
・転倒や交通事故後から強く痛む
・骨粗しょう症がある
・がんなどの治療歴がある
腰痛診療ガイドラインでも、骨折、感染、腫瘍、重い神経障害などを最初に見分けることが重要とされています。
なぜ相模原なのはな整骨院 鍼灸院では問診を大切にするのか
腰痛の原因を考えるうえで、患者様のお話は非常に重要です。
いつから痛いのか。
突然か、徐々にか。
前にかがむと痛いのか。
後ろへ反ると痛いのか。
朝と夕方で違いがあるか。
脚の痛みやしびれはあるか。
仕事や育児でどのような動作が多いか。
過去にぎっくり腰や交通事故があったか。
こうした情報には、身体を確認するだけでは分からないヒントがあります。
当院では、痛む場所を確認した後、
・身体を前後左右へ動かしたときの変化
・股関節や骨盤周囲の動き
・筋肉の緊張
・立ち上がりや歩行の特徴
・左右差
などを確認します。
そのうえで、
・手技療法
・骨盤周囲への調整
・鍼治療
・ラジオ波温熱
・日常生活のアドバイス
・セルフケア
から、現在の状態に合った方法をご提案します。
全員に同じ施術をすることも、腰痛の原因をすべて骨盤の歪みと説明することもありません。
原因を断定するのではなく、
「腰へ負担が集まる要因を一つずつ整理する」
ことを大切にしています。
腰痛の改善に必要なのは、原因探しだけではありません
原因を知ることは大切です。
しかし、原因探しだけにこだわりすぎると、
「原因が完全に分かるまで動けない」
「骨盤を完全に正さなければならない」
と不安が強くなることがあります。
腰痛に対して本当に必要なのは、
1.危険な病気が隠れていないか確認する
2.腰へ負担をかけている要因を整理する
3.痛みを悪化させない範囲で身体を動かす
4.生活に合わせた施術やセルフケアを選ぶ
5.できる動作を少しずつ増やす
ことです。
私たちの目標は、画像や姿勢を完璧な状態にすることではありません。
患者様が、
仕事を続けられる。
朝、安心して起きられる。
子どもを抱っこできる。
旅行や趣味を楽しめる。
そのような生活を取り戻せることです。
相模原で腰痛の原因を知りたい方へ
腰痛にはさまざまな原因があります。
筋肉。
関節。
椎間板。
神経。
骨盤や股関節。
仕事や生活習慣。
睡眠やストレス。
一つだけが原因ではなく、複数の要因が重なっていることも少なくありません。
相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、痛む場所だけを施術するのではなく、腰痛が起こった背景を一緒に整理します。
「マッサージを受けても腰痛が戻ってしまう」
「骨盤矯正や鍼治療が自分に必要なのか知りたい」
「腰痛の原因が分からず不安」
「相模原で丁寧に相談できる整骨院・鍼灸院を探している」
そのような方は、一度ご相談ください。
相模原市中央区富士見、相模原中央病院隣の相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、丁寧な問診と分かりやすい説明を大切にしています。
腰痛の原因を一つに決めつけるのではなく、今のお身体に何が関係しているのかを一緒に考え、動きやすい毎日を目指します。


