腰痛と「骨盤の歪み」は本当に関係ある?

目次

骨盤だけを原因にしない、相模原なのはな整骨院 鍼灸院の考え方

「腰痛は骨盤が歪んでいるからですか?」

「右の骨盤が上がっていると言われました」

「足の長さが違うから腰が痛いのでしょうか?」

「産後に骨盤が開いたままだから腰痛になったのでしょうか?」

相模原なのはな整骨院 鍼灸院でも、腰痛で来院された方からよくいただく質問です。

インターネットやSNSでも、

「腰痛の原因は骨盤の歪み」

「骨盤を整えれば腰痛は改善する」

という表現を見かけることがあります。

では、本当に腰痛はすべて骨盤の歪みから起こるのでしょうか。

私たちの答えは、

「骨盤周囲の状態が腰痛に関係する方はいます。しかし、すべての腰痛を“骨盤の歪み”だけで説明することはできません」

です。

日本の腰痛診療ガイドラインでも、腰痛には筋・筋膜、椎間関節、椎間板、仙腸関節、神経、内臓疾患、心理社会的要因など、さまざまな背景があるとされています。

だから相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、

「骨盤がズレていますね。矯正しましょう」

だけで施術を決めることはありません。

骨盤を見る。

でも、骨盤だけは見ない。

これが、なのはなの腰痛施術で大切にしている考え方です。


そもそも「骨盤」とは?

骨盤は、

・左右の寛骨
・仙骨
・尾骨

などから構成され、上半身と下半身をつなぐ重要な部分です。

上からは背骨がつながり、左右には股関節があります。

つまり骨盤は、

背骨と脚をつなぐ“身体の中継地点”

ともいえます。

立つ。

歩く。

座る。

しゃがむ。

身体をひねる。

物を持ち上げる。

こうした日常動作では、腰、骨盤、股関節が連動しています。

そのため、骨盤周囲や股関節の動きが低下したり、左右で身体の使い方に差があったりすると、結果として腰へ負担が集中することはあります。

ただし、それは、

「骨盤が少し左右非対称だから腰痛になる」

という単純な話ではありません。


人の身体はもともと完全な左右対称ではありません

鏡で身体を見ると、

「右肩が少し低い」

「骨盤の高さが左右で違うように見える」

「足の長さが違う気がする」

と気づくことがあります。

すると、

「身体が歪んでいる」

と不安になる方もいます。

しかし、人の身体はもともと完全な左右対称ではありません。

利き手があります。

利き足があります。

内臓の位置も左右で異なります。

仕事やスポーツでも、左右まったく同じ動きをすることはほとんどありません。

姿勢研究でも、小さな左右差そのものは珍しいものではなく、腰痛との関連について一律の結論を出すことは難しいとされています。骨盤傾斜などに差がみられる研究はあるものの、研究間のばらつきが大きく、「左右差がある=腰痛の原因」と断定できる段階ではありません。

そのため当院では、

左右差があるかどうかだけではなく、その左右差が動作や症状と関係しているか

を確認します。


骨盤が「歪む」とはどういう意味?

実は、「骨盤の歪み」という言葉には明確に一つの定義があるわけではありません。

一般的には、

・左右の骨盤の高さが違う
・骨盤が前に傾いている
・後ろに傾いている
・身体が左右どちらかへ傾いている
・骨盤周囲の筋肉に左右差がある

などをまとめて「歪み」と表現しているケースがあります。

しかし、骨盤は体内でバラバラに大きくずれ続けているわけではありません。

もし本当に骨折や脱臼などによって骨盤が大きくずれているのであれば、整体や整骨院で「整える」という話ではなく、医療機関での診断と治療が必要です。

私たちが整骨院で確認しているのは、

骨盤周囲の関節や筋肉がどのように動いているか

です。


腰痛と骨盤が関係する可能性があるケース

では、どのような場合に骨盤周囲を確認するのでしょうか。

① 立ち上がるときに左右差が大きい

椅子から立つときに、

いつも右脚だけで立つ。

身体を大きく左へ傾ける。

片側の腰だけが痛む。

このような場合は、股関節や骨盤周囲の動きに左右差がないか確認します。


② 片脚で立つと腰や骨盤周囲が痛い

ズボンを履く。

階段を上る。

子どもを片側で抱く。

こうした片脚動作で症状が出る場合も、股関節や骨盤周囲の状態を確認します。

重要なのは、

「骨盤が歪んでいるから痛い」

と先に決めるのではなく、

なぜその動作で痛むのか

を確認することです。


③ 股関節が動きにくい

床の物を取る。

靴下を履く。

しゃがむ。

立ち上がる。

これらの動作では股関節が大きく働きます。

股関節が十分に動かないと、腰が代わりに多く動いて補う場合があります。

すると、痛む場所は腰でも、

股関節や骨盤周囲の動きが腰への負担に関係している

ということがあります。


④ 産後の腰痛

産後は、妊娠・出産を経た身体が回復していく時期に、

抱っこ。

授乳。

おむつ交換。

睡眠不足。

床からの立ち上がり。

などが重なります。

骨盤周囲の筋肉や股関節、骨盤底の状態が腰痛へ関係する方もいます。

しかし産後のお話でもお伝えしたように、

産後腰痛=骨盤が開いたから

と単純化することはできません。

産後の経過、育児動作、睡眠、筋肉の状態などを含めて評価する必要があります。


骨盤の前傾・後傾と腰痛

骨盤についてよく使われるのが、

「前傾」

「後傾」

という言葉です。

骨盤が前に傾いた姿勢

骨盤が前方へ傾くと、腰の反りが強く見えることがあります。

いわゆる「反り腰」と呼ばれる姿勢です。

この姿勢で腰を反らす動作を繰り返すと、症状が出る方はいます。

しかし、

反り腰に見える=腰痛になる

とは限りません。

痛みのない反り腰の方もたくさんいます。


骨盤が後ろへ傾いた姿勢

長時間椅子に座り、お尻が前へ滑ると、骨盤が後方へ傾き、腰が丸く見えることがあります。

この姿勢で長時間過ごすと腰がつらくなる方もいます。

しかし、こちらも同じです。

骨盤が後ろへ傾くこと自体を悪者にするのではなく、

その姿勢をどのくらい続けたときに、どんな症状が出るのか

を見る必要があります。


「正常な骨盤の角度」に戻す必要はある?

患者さんから、

「骨盤の角度は何度が正常ですか?」

と聞かれることがあります。

医学的には骨盤や背骨には一定の計測方法がありますが、それだけで腰痛の有無を判断することはできません。

身体の大きさ。

股関節の形。

背骨の形。

筋肉。

仕事。

年齢。

活動内容。

一人ひとり違います。

だから、なのはなでは、

理想的な骨盤の形へ全員をそろえること

を目標にはしていません。

目標は、

「朝起きられる」

「仕事ができる」

「子どもを抱ける」

「旅行へ行ける」

といった、患者さんがやりたい動作を取り戻すことです。


足の長さが違うと骨盤が歪みますか?

「左右の足の長さが違います」

と言われて、不安になった経験がある方もいるかもしれません。

脚長差には、

実際に骨の長さが異なる構造的な差と、

身体の姿勢や関節の位置によって見かけ上違って見える場合があります。

わずかな左右差があるだけで、必ず腰痛になるわけではありません。

そのため、

ベッドで足をそろえて、

「右脚が1cm短いですね」

というだけで、腰痛の原因を断定することはできません。

当院では、

立つ。

歩く。

片脚で立つ。

しゃがむ。

こうした実際の動作も合わせて確認します。


仙腸関節と腰痛

骨盤の後ろ側には、仙骨と腸骨をつなぐ「仙腸関節」があります。

腰痛の一部では、この仙腸関節周辺が症状に関係する可能性があります。腰痛診療ガイドラインでも、仙腸関節は腰痛の原因となり得る部位の一つとして挙げられています。

ただし、

「ここを押して痛いから仙腸関節が悪い」

だけで診断できるものではありません。

医療機関では症状や複数の検査、必要に応じて画像や診断的処置などを組み合わせて判断します。

整骨院では確定診断はできないため、必要な場合は整形外科への受診をおすすめします。


腰痛に骨盤矯正は必要?

結論として、

必要な方もいれば、必要でない方もいます。

相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、

「腰痛だから骨盤矯正」

という施術の決め方はしていません。

たとえば、

腰やお尻の筋肉の緊張が中心であれば、手技療法や鍼治療をご提案することがあります。

股関節や骨盤周囲の動きが腰への負担に関係している場合には、骨盤周囲への施術を行うことがあります。

冷えや筋肉のこわばりが強ければ、ラジオ波温熱を組み合わせる場合もあります。

施術名から身体を見るのではなく、身体を見て施術を選ぶ。

これが、なのはなの基本です。

WHOの慢性腰痛ガイドラインでも、一つの治療法に依存するのではなく、教育、運動、必要に応じた徒手療法などを組み合わせた個別的・包括的な対応が推奨されています。


なのはなの「骨盤矯正」は何をするの?

相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、

骨盤を強くひねる。

無理に音を鳴らす。

骨盤を力ずくで左右対称にする。

ことを目的にはしていません。

まず、

・腰を前後へ動かしたときの変化
・股関節の動き
・骨盤周囲の動き
・左右の荷重
・立ち上がり
・しゃがみ
・歩行
・筋肉の緊張

などを確認します。

そのうえで、

腰へ負担が集中しにくい動きをつくること

を目的に、身体の状態へ合わせて施術します。


「骨盤矯正を受ければ元に戻らない」は本当?

骨盤矯正を一度受けたら、

「骨盤が正しい位置へ戻って、そのまま固定される」

というイメージを持たれる方もいます。

しかし、身体は毎日動きます。

立つ。

座る。

歩く。

仕事をする。

育児をする。

スポーツをする。

身体の状態も日によって変わります。

そのため、施術の目的を、

「骨盤を一度正しい場所へ入れて終わり」

とは考えていません。

大切なのは、施術後に、

身体をどのように使えるか

です。


セルフケアでも「骨盤を整える体操」にこだわらなくてよい

SNSでは、

「骨盤の歪みを治すストレッチ」

「左右差を整える体操」

などが多く紹介されています。

しかし、腰痛のある方全員に同じ体操が合うわけではありません。

前へ曲げると痛い。

反ると痛い。

片側だけ痛い。

脚がしびれる。

症状によって適した運動は異なります。

腰痛への運動は、その人の状態に合わせて行うことが重要です。日本整形外科学会も、個々の状態に応じた運動プログラムを専門家へ相談することを勧めています。


骨盤の左右差より「できない動作」に注目する

私たちが患者さんにお伝えしたいことがあります。

鏡で骨盤を見るたびに、

「右が上がっている」

「また歪んだ」

「戻ってしまった」

と心配し続けなくて大丈夫です。

それよりも、

昨日より歩きやすい。

朝起きるときが楽。

仕事で座れる時間が延びた。

子どもを抱くのが怖くなくなった。

こうした変化を大切にしてください。

身体は模型ではありません。

動いて、働いて、生活するためのものです。


骨盤矯正の前に医療機関を受診すべき腰痛

「骨盤の歪みだと思っていた腰痛」が、別の病気による場合もあります。

次のような場合は、骨盤矯正や整体を先に受けず、整形外科などの医療機関へ相談してください。

・安静でも強い痛みが続く
・痛みが急速に悪化している
・発熱がある
・強い転倒や交通事故後から痛い
・脚に力が入りにくい
・しびれが急に強くなった
・尿や便が出にくい、漏れる
・股周囲の感覚異常がある

日本整形外科学会も、このような症状を伴う腰痛では速やかな整形外科受診を勧めています。

受診したうえで異常がないことが分かれば、当院の受診を検討してください。


相模原なのはな整骨院 鍼灸院が骨盤だけを見ない理由

当院では腰痛の方に、

「骨盤が歪んでいます」

と伝えて終わることはありません。

問診では、

・いつから痛いのか
・何をすると痛いのか
・朝と夜で違うか
・仕事は座り仕事か立ち仕事か
・育児をしているか
・運転時間が長いか
・スポーツをしているか
・脚の痛みやしびれがあるか

まで確認します。

そして、

・腰
・骨盤周囲
・股関節
・背中
・お尻
・必要に応じて膝や足首

まで身体の動きを見ます。

骨盤は大切です。

しかし、身体の一部分です。

骨盤を整えることそのものではなく、その方の生活を楽にすること。

それが、なのはなの骨盤矯正の目的です。


相模原で腰痛・骨盤矯正についてお悩みの方へ

「腰痛は骨盤の歪みが原因なの?」

「骨盤矯正を受けた方がいい?」

「何度矯正しても腰痛が戻ってしまう」

「産後から腰や骨盤周りが気になる」

このようなお悩みがありましたら、一度ご相談ください。

相模原市中央区富士見、相模原中央病院隣の相模原なのはな整骨院 鍼灸院では、骨盤だけを見て施術を決めることはありません。

腰痛が起きた背景。

身体の動き。

仕事。

育児。

生活習慣。

一人ひとり違う原因を丁寧に整理します。

そのうえで、

手技療法。

身体への負担を抑えた骨盤矯正。

鍼治療。

ラジオ波温熱。

セルフケア。

から、現在のお身体に必要なものをご提案します。

私たちが目指しているのは、

「骨盤の左右差をゼロにすること」ではありません。

痛みを気にせず仕事ができる。

家族との時間を楽しめる。

趣味やスポーツを続けられる。

そのような身体を一緒につくっていくことです。

骨盤の歪みという言葉だけに不安を感じず、まずは今のお身体を一緒に確認するところから始めましょう。

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